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増田 寛子 中国内蒙古農業大学留学体験記 (2008年02月22日)

留学最前線 ―臭柏の光合成生産―
「中国への留学と,乾燥地に生育する植物・臭柏の光合成生産に関する研究紹介」

森林資源学生物研究室
増田 寛子

 こんにちは,農学研究科森林資源学生物研究室の増田寛子です。私は今,中国の内蒙古農業大学に留学して勉学・研究に励んでいます。留学期間は1年で,今は半年終了したところです。本日はその中間報告ということで,中国での暮らしや研究について,簡単に紹介していきたいと思います。
 私は大学に入学するまで,留学について考えたことは一度もありませんでした。大学入学後,とあるきっかけで中国内モンゴルを訪れ,そのフィールドで卒業論文を書くことになりました。修士への進学を考えたとき,もっと長く中国に腰を据えて勉強したいなと思うようになり,修士への進学とともに,内蒙古農業大学への留学を希望しました。この大学は,私が以前中国を訪れた際お世話になった大学で,ここに進学することは,卒業研究を継続して行うことができると考えていました。
 ここで,私の卒業研究について紹介します。砂漠化が著しい内モンゴル自治区毛烏素(もうそ)沙地において,緑化に有用な植物として臭柏(しゅうはく)があります。2000年頃から,この植物の基礎情報を明らかにするために,植物生理生態学的な研究が行われてきました。その一環として,私はどれぐらい光合成を行っているのかという,光合成生産量に関する研究を始めました。その結果,臭柏の特徴的な形態である地面を這う匍匐(ほふく)構造は,光合成生産を行うにあたり非常に有効であるということが示唆されました。毛烏素沙地のような乾燥地は,植物が生育していくなかで厳しい環境であるといえます。夏の高温・乾燥や冬の低温など,これらを考慮しなくては,植物の光合成量を正確に把握することはできず,生態学的特徴を捉えることも困難といえます。そこで留学している今では,卒業研究の延長として,光合成量の季節変化について研究しています。この結果は,修士論文としてまとめるつもりです。
 留学期間はあと半分残っています。今後とも,私の勉学・研究が発展できるよう,皆様に温かく見守っていただけたらと思います。
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