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松石諒子 2016年度韓国語韓国文化研修

蔚山で感じた成長(松石諒子 法文学部人文学科3回生)

1.はじめに

私は、2016年の夏休みを利用して開かれた蔚山大学での韓国語韓国文化研修に参加してきました。この研修は8月6日から26日までの約3週間の日程で行われ、3時間で1コマの韓国語講座が18コマ、そして韓国文化体験が6回、その他のイベントが3回、授業終わりと土日は自由(誰とどこに行って何をしてもいい)といった内容で進められていきました。今回は、韓国語講座の様子、研修中辛かったこと、楽しかったこと、そして自分の成長を感じた出来事を報告します。

研修中滞在した寮(二人部屋)

研修中滞在した寮(2人部屋)

 

2.韓国語講座の様子

この研修の一番初めのイベントは「(韓国語の)レベルテスト」でした。研修に参加している人数やレベルによって設置されるクラス数は変わってくるそうなのですが、私が参加したこの2016年度の研修には約70名の研修性が参加していましたので、1~5(1が初級、5が上級)の5クラスに分けられることになりました。レベルテストはリスニング・筆記・面接と盛りだくさんで到着した次の日の朝から緊張させられたのを覚えています。韓国では、書けるか読めるかよりも聞き取れるか、さらに、聞き取れるかよりも話せるかが一番重要だそうで、主に面接の成績でクラス分けがなされたようでした。4月の時点では全く文法もできていなかった私でしたが、このレベルテスととの相性が良かったのかなんと上から二番目の4クラスに入ることができました。4クラスの他の研修生たちはほぼ大学で韓国語を専攻している学生さんたちばかりでとても緊張しましたが、彼らはまだ1回生ということもあり、ほぼ同じレベルか、もしくは私よりあまり理解できていない学生さんたちが多かったように感じました。愛媛大学から2人しか参加していない上に、一緒に参加した後輩とはクラスが離れてしまったのではじめの方の授業はとても肩身が狭くやりづらかったのですがだんだんと授業が進んでいくにつれ、他大学の学生さんたちとも打ち解けていくことができました。

授業は初級レベルでも上級レベルでも関係なくすべて韓国語により韓国語の授業が行われます。私のあこがれていた“すべてが韓国語によって表現される”という状況に入ることができたのでときめきながら授業を受けることができていました。先生たちは毎年のようにこの研修を行い、また夏休みではない開講期間には蔚山大学に来ている留学生たちに毎日韓国語を教えているわけですから、いわゆる韓国語教師のベテランです。こんなに教えるのが上手な人がいるのかと思うほどわかりやすい授業を繰り広げてくださいました。日本の大学の講義のように椅子に黙って座っているだけではもちろんありません。先生からどんどん質問をされるので話して話して話さなければなりません。また、授業の中ではアイスを賭けて韓国のゲームをすることもありました。その他にも昼休みにクラスメイトと先生とピザをデリバリーしてピザパーティーをしたり、修了式で披露するダンスを放課後に練習したり、勉強以外にも一緒に楽しい時間を過ごすことも多かったです。初級レベルでも上級レベルでもどのレベルでもこのような楽しいイベントや時間は過ごせるかと思います。ただ、上級レベルに行くにしたがって宿題は多くなっていきますが。

3.研修中の辛かった思い出

他大学からは10名、20名以上の参加学生がいる中、私たち愛媛大学からは2人しか参加しなかったため疎外感をどうしても感じてしまったことがとても辛かったです。他大学から参加された学生さんたちはもう研修前から仲の良い友達同士なわけです。そのため、良い関係である友達同士の中に新たに全然知らない大学の学生を入れてそのメンバーで仲良くしようという気はなかなか起こりませんよね。はじめの1週間は約70名いる研修生の中から気が合いそうな人を探すのに苦労しました。やっと仲良くなれそうな学生さんを見つけても、乗らなければならないバスが大学ごとに決められていてたため、文化研修に全員で出かけた際、彼女たちと行動を共にするのが難しく寂しい思いをしたこともありました。それでも放課後や土日の自由時間にはいつも一緒に行動してくれたある福岡大学の女学生にはとても感謝しています。しかし、この愛媛大学だけが2人という少人数だったことで得たメリットもありました。パートナーやスタッフの韓国人学生がすぐ名前と顔を覚えてくれたこと。また、「○○がいない!」などと人数確認の際騒がなくていいこと、などです。

4.研修中の良かった思い出

先に研修中辛かったことを書いたのですが、それはほんの一部の悩みです。辛くないことなどこの世にはありません。それよりも楽しかったことがとてもとても多かったのは間違いありません。この研修ではある程度の自由が、いや、自由ではないことの方が少ないくらいに自由時間や自由にして良いことが多かったように感じます。放課後は毎日夜の蔚山の街を仲良くなった韓国人学生さんたちが案内してくれましたし、平日の放課後でもバスや電車に乗って少し遠出することも許されていました。何よりもパートナーやスタッフの韓国人学生の皆さんが蔚山の街、蔚山の周辺の街を楽しんでほしいとおもっていろんなことをしてくれたことが本当に良い記憶として頭に残っています。あるときは放課後に野球を見に野球場に連れていってくれましたし、あるときは1時間以上バスや電車に乗って行かなければならない釜山(日本でいう大阪のような街)まで連れていってくれましたし、またあるときは自分たちの家へも招待してくれました。一番楽しかったことは何かと聞かれてもわからないくらい、遊びに連れていってくれたことや一緒にご飯を食べて大笑いしたこと、寮で一緒にチキンをデリバリーしてゲームをしながら食べたことなど全てが忘れたくない良い思い出です。私は帰りの船が台風により欠航になってしまい、予定より3日遅れて日本へ帰国しましたが、その期間パートナーやスタッフの皆さんが家に泊めてくれたりお金がない私にご飯をおごってくれたり、たくさんのお世話をしてくれたことも申し訳なさがとても強かったですが、良い思い出です。

5

仲良くしてくれた福岡大学の3回生

 

5.自分の成長

最後に、私がこの研修を通して感じた自分の成長について報告して終わりにします。まず第1の成長として“韓国語を話す力がついたこと”が挙げられます。やはり日本での外国語学習には限りがあります。この3週間、周りの全ての環境が韓国語になり、韓国語を聞き取らなければならない、そして話さなければならない状況におかれました。しかし日本語が少し話せるスタッフやパートナーと共に行動していたこともありストレスは全く感じず、むしろ日本語を使わず会話したいという意欲もわいてきました。この、ストレスを感じず外国語だけの環境を楽しんで過ごせたことが韓国語力の向上につながったのではないでしょうか。韓国語講座の最後の授業は韓国語スピーチ大会でしたが、そこで5クラス(最上級クラス)の学生さんたちと共に2位に立つことができたことも私の韓国語力のレベルアップを表しています。そして、第2の成長として、“留学生に対する考え方の変化”が挙げられます。今回の研修では、蔚山について何も知らない私たちをどこまでもサポートしてくれたサポーターやスタッフの韓国人学生さん、韓国語の知識がまだ浅い私たちに一生懸命指導してくれた韓国語の先生の存在がいました。しかし、今回の研修を終えて帰ってきたとき、前期に愛媛大学で知り合った留学生たちに何もしてあげられなかったことをすごく後悔しました。前期で帰ってしまった留学生たちは「あまり日本人の友達ができることなく帰国します」と言っていたことを思い出したからです。なので、この研修でいろんなことを体験させてくれた蔚山大学の学生さんたちのように、後期からはチューターの担当になった留学生たちはもちろん、授業で知り合った留学生たちとも多くの交流を持つようにしています。留学生は持っている文化や思想も違うので「話しにくい」と敬遠する日本人学生は多いですが、これからはそういった偏見をだんだんとなくして、留学生も暮らしやすい過ごしやすい愛媛大学にしていきたいです。