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京免 万生 2013台湾留学(政治大学) (2014年10月22日)

 私は小さいころから海外で暮らすことに憧れていました。学生のうちに留学もしてみたいと思っていましたが、お金がかかることがネックで、なかなか踏み出せずにいました。そんな中、ゼミの先生から、台湾、トルコ、ネパールなどへの留学なら留学費用は比較的安価ですむことを教えていただきました。どの国に留学するか悩みましたが、住環境が日本と似ていて住みやすく、今後ビジネスで使える可能性の高い中国語を学べる、という面を見て、台湾に留学することを決めました。
 台湾の国立政治大学は、台湾の首都、台北にある、文系の学部のレベルが高いことで有名な大学です。私は交換留学生として政治大学の中国文学系という学部に在籍させていただきましたが、学部の授業には参加せず、大学付属の語学学校に週5日、1日3時間通わせてもらいました。中国語が元々出来る人は、週3日語学学校へ通い、学部の授業を履修、単位を取得することもできます。英語圏への交換留学の場合は、愛媛大学の授業料に加えて、留学先の授業料も払わなければいけないケースが多いようですが、台湾への留学は、愛媛大学の授業料のみです。また、交換留学生の場合大学の寮に入ることができるので、一年間5万円ほどで居住費も済ますことができました。さらに、入国後4か月以降は台湾の国民健康保険に加入することができるので、高額な海外医療保険に長期で加入する必要もなく、病気の際、安心して治療を受けることができました。生活費は、ひと月4万円あれば十分です。化粧品などの消耗品や、週末の交友費も含めてこれでやっていけたので、男性や倹約家な方はもっと安く済むと思います。ちなみに普段大学の近くで食べるごはんは一食200円程度でした。お金がないから、と留学を諦めている方に、台湾はぜひおすすめです。

好きでよく食べていたトマト肉麵。薄いうどんっぽい麵と酸っぱ辛いスープ。こういったごはんはとても安い。

【好きでよく食べていたトマト肉麵。薄いうどんっぽい麵と酸っぱ辛いスープ。こういったごはんはとても安い。】

こうしたおしゃれなカフェやレストランは日本の値段とあまり変わらない。台湾にいると、とても高く感じるのでたま~に行って贅沢する。

【こうしたおしゃれなカフェやレストランは日本の値段とあまり変わらない。台湾にいると、とても高く感じるのでたま~に行って贅沢する。】

 また、政治大学付属の語学学校には、様々な国から中国語を学ぼうという人々が集まります。割合で見ると日本人と韓国人が多いのですが、クラスメイトには他にもフランス、ロシア、グアテマラ、オーストラリア、ベルギーなどから来ている人がいて、授業ではいろんな国の話が聞けて、とても興味深いです。使用言語は中国語なので、英語が話せなくてもどの国の人とも対等に会話し、友達になることができました。週末には一緒にお酒を飲みに行くことも多かったです。ただ、みんな浴びるほどテキーラなどのショットを飲むので、それに巻き込まれると痛い目を見ました。日本人は特にお酒が弱いので、外国人のペースに呑まれないように気をつけましょう。
 授業は1日3時間ですが、毎日真剣に授業を受け、台湾人や外国人の友達と頻繁に中国語で会話をしていると、1年くらいで中国語検定2級を受けるくらいのレベルになると思います。ただ、台湾で使われている繁体字という漢字と、大陸中国で使われている簡体字という漢字は全然見た目が違うので注意が必要です。中国語検定は大陸中国の中国語に準拠して作られているのでリーディングで結構苦労します。また、発音や言葉の言い回し、流行語なども微妙に違っているのでリスニングでも少しテストのための努力が必要です。ちなみにライティングは2級から繁体字の使用が認められています。

授業の様子。自分の頭の上に書いてある有名人の名前をみんなからのヒントを元に当てる。文法と単語を学び、様々なテーマでディスカッションや発表を行う。写真のようなゲームっぽいこともする。

【授業の様子。自分の頭の上に書いてある有名人の名前をみんなからのヒントを元に当てる。文法と単語を学び、様々なテーマでディスカッションや発表を行う。写真のようなゲームっぽいこともする。】

 授業の様子。自分の頭の上に書いてある有名人の名前をみんなからのヒントを元に当てる。文法と単語を学び、様々なテーマでディスカッションや発表を行う。写真のようなゲームっぽいこともする。
 上記のようなデメリットはありますが、私は中国ではなく台湾を選んで本当によかったと思っています。なぜなら、台湾の人々がとても親日的だからです。東北大震災の際、台湾が日本にいち早く高額な支援金送ってくれ、とても心配してくれたことは有名です。正式な国交は現在もありませんが、民間での交流から両国間で信頼がしっかりと築かれているのだ、ということが台湾に行ってみてよく分かりました。留学中、震災への援助に感謝の意を示すという目的で、日本のボランティア団体が台湾に来られました。「謝謝台湾」というプレートを掲げながら市内の清掃活動を行う、というものでしたが、これに私も参加させてもらいました。100人ほどの参加者がいて、その中には台湾人の方もたくさんいましたし、後日台湾の新聞でもその活動が取り上げられていました。こうした地道な活動が両国の友好的な関係を繋いでいるのだな、と思い、その一助に自分もなれたことがとても誇らしかったです。また、留学期間中に尖閣諸島の国有化問題が起きましたが、そのせいで台湾の人の態度が変わったり、冷たくされることも一切ありませんでした。もちろんそういった話題になれば台湾の人々は尖閣諸島が自分たちの領土だと、彼らなりの根拠を持って主張しますが、私生活でそういったことを話題にすることはあまりありませんし、逆に不快な思いを私達がすることのないように気遣ってくれます。こういった、政治的なことに関して冷静なところは日本人とよく似ていると思います。ですので、両国でどんな問題が起きても、台湾でなら安全に暮らせるだろうと思います。
 台湾留学を終えて、たくさんの国の新しい友人ができたことが一番大きな収穫だと思います。今でもフェイスブックを通じて連絡を取り合っていて、みんながそれぞれの国でがんばっている近況を見ることが何よりも刺激になります。今後、留学を目指される方は、勉強だけでなく、そういったワールドワイドな交友関係を広げることを意識されるといいと思います。勉強は日本で一人でもできますから、留学先では、友人と一緒に普段自分がしないようなことにチャレンジしてみることで、人生経験も豊かになって、視野も広がると思います。オープンになって、外へ外へと向かってみてください。私はそうしたことで、後悔の少ない充実した留学になりました。
 最後に、このような機会を与えてくれた愛媛大学、教授、そして現地で私を支えてくださったすべての人に、心から感謝します。ありがとうございました。

kyomen

石水 貴久 2013台湾留学(高雄大学) (2014年10月22日)

1.留学先・日程
留学先 :台湾 高雄市 国立高雄大学
日程  :2013年9月9日~2014年1月25日

2.留学動機
 近年、世界との距離がより近づいている。その際に海外の考え方を尊重出来るような柔軟性を持った感覚を養うためには様々な考え方を持った人々と交流し、相手を知る必要がある。そこで今回の留学は海外で専門分野について学ぶこと。またその時に知り合う様々な海外の方々との交流を通して、英語能力の上達、異文化への理解を深めることが出来ると考えたためである。

3.留学生活
 高雄大学への留学により様々な経験を積むことが出来た。大きく分けて海外での専門分野の勉強と異文化交流である。

3.1 勉強面
 まず専門分野の勉強については、授業は基本的に英語で行った。わからないところも多く有るため、台湾の学生あるいは他国の留学生と教えてもらったり、あるいは教えたりした。土木実験の授業については中国語で授業を行うため、一緒のグループになった学生に質問を行い内容の把握に努めた。また実験中はスムーズに進めるために協力して作業を行った。レポートづくりに関しては結果が理論値とあっちしたのか、あるいは外れてしまったのかを一緒に議論することもあった。
 この留学では高雄大学の研究室に所属しそこで向こうの学生との交流や実験の手伝いも行った。今回所属した研究室は「微觀力學分析實驗室」である。主には授業の空いた時間に行き、宿題や研究室の学生と台湾や日本のおすすめの観光場所、食事とうの日常会話等様々な交流をした。また研究の手伝いとして学内の測量をすることもあった。他には2週間に一度他の研究室と合同でミーティングが開催され、それに参加することもあった。このミーティングはそれぞれの学生が研究の途中経過を発表し、先生方からアドバイスを受けていた。これらはすべて中国語で行われていたため、ミーティング中は英語で書かれたプレゼンのみで理解することしかできなかった。しかし、ミーティング終了後に学生たちに質問することによりやっている研究内容について説明を受け、完璧ではないが理解をすることが出来た。
 またそのミーティング内で所属している研究室の担当の教授から課題をいただいた。その内容は先生の行っている研究に関係のある日本の論文を調べ、それを英語のプレゼンにて発表するものであった。まず日本の論文を調べ序論で必要かそうでないかを先生からアドバイスを受けた。その後論文の内容を英語でプレゼンの資料にまとめ、ミーティング内で発表した。また、この課題は論文の中身を精確に紹介するよりも英語によるプレゼンの練習を重視したものであったため、先生方からは発表の方法についての評価をいただく。その内容は、最初は文章のみでわかりにくかったが、図や発言による補足事項によりわかりやすくなったなどであった。今回初めて英語によるプレゼン発表を行ったが、プレゼンの資料集めから英語の資料作成と発表の文章の作成と非常に貴重で有用な経験となった。

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3.2異文化交流
 平日は授業のほかは先に挙げた研究室で過ごすことが多かったが休日は台湾の学生、あるいは他の留学生と一緒に旅行に行くことが多く、様々な場所に旅行に行くことが出来た。たとえば台湾の北部にある台北に行き松山という同じ地名の町に行った。そこには道後温泉前にある時計台のレプリカが置いてある。それは東日本大震災の際に支援してもらった感謝を示すために日本の松山が送ったものである。台湾の東部では非常に美しい渓谷である太魯閣を見学し、南部ではシュノーケリングが出来る海や野生動物がたくさんいる山々に行き自然の風景の美しさを感じることが出来た。これらは事前に調べてから見に行ったのだが実際に目にするとでは感じ方が全く異なっており、もっと別の場所に旅行に行きたいと感じた。台湾の学生や留学生と一緒に旅行することで英語によるコミュニケーションを一日中とる状況となり、つたないながらも英語を話すことによって英語を喋ることによる抵抗感は少しずつ消えていった。
他にも高雄大学主催の料理大会があり、自国の料理の紹介というお題で料理を作ることもあった。この料理大会は他の国の料理を実際に食べることもできた。そこでは同じような食材を使っても全く違う料理が出来上がり、料理だけでも国々で違う文化が広がっていると感じた。

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4.まとめ
 この留学を経てさまざまな経験をすることが出来た。まずは英語による授業や研究室配属によるプレゼン発表といった勉強面である。海外でどのような勉強または研究が行われているかの一端を目にすることでそれらを理解するためには更なる専門分野の知識の必要性を感じた。また留学先で知り合った人々と今後も交流を続けていく予定である。その時により円滑なコミュニケーションをとるためにはもっと英語能力の向上が必要であり、英語学習のモチベーションを高めることが出来た。他には海外の人々との交流による、生活態度やある物事に対してとらえ方の違い等から世界にはもっと多くの考え方があるということを肌で感じることが出来た。しかし、今回の留学では確かに異文化に触れることという当初の目的を果たすことが出来たが、それはまだ世界のほんの一部を経験したに過ぎない。これからもっと多くの人々と交流することでより柔軟な感覚を身に着けていきたい。

清重 綾乃  2012台湾留学(高雄大学) (2013年06月4日)

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赤い星印が台湾の首都台北市、そして黄色い星印が高雄市です。 ※http://www.freemap.jp/から引用

1.留学に至ったいきさつ 
 私は高校生の時から中国語を学ぶために留学したいと思っていました。場所は中国語を学ぶのであれば中国かな、と漠然と考えていました。大学一回生からいろいろと留学情報を調べていましたが、なかなかいいプランにめぐり合えず悩んでいるとき、たまたま国際連携推進機構の方から台湾の交換留学プログラムがあるということをお聞きし、いろいろなことから中国と台湾どちらにするか迷いましたが、行ったことがなく、親日家が多いと聞いていた台湾が一体どんな場所なのだろうと興味がわき、台湾に留学することに決めました。

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2.中国と台湾で使われている文字の違い 
 中国も台湾も話されている言語は中国語ですが、実は少し違う部分があります。まず大きな違いはその表記方法です。中国では簡体字と言う文字が使われています。名前のとおり、画数の少ない、簡単な漢字です。一方台湾で使われている文字は繁体字という文字で、とにかく画数の多い漢字です。私は留学する前は簡体字で中国語を学んでいたため、新たに繁体字を学ぶことに大きな抵抗を感じていました。しかし実際にこちらに来て学んでみると、日本で使われている漢字と同じものも多く、慣れると全く支障はありませんでした。
 二つ目に違うのは発音の表示の仕方です。中国や日本で学ぶ中国語の発音表記はピンインというアルファベットを使った、外国人にもある程度理解のしやすい表記方法です。一方台湾では注音(日本で言う50音のようなもの)というものが使われています。台湾人は皆これを知っており、台湾人に発音を聞くとたいてい注音を書いて説明してくれます。逆に言うと、ピンインが分かる台湾人はあまりいません。高雄大学での中国語の授業はピンインで行われますが、正しい発音を学ぶには注音のほうが断然分かりやすいという意見が多いので、台湾で学ぶ際は注音・ピンインの両方が理解できているとよりよい学習ができるかもしれません。

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3.台湾 高雄市、そして高雄大学へ  
 皆さんは高雄市という場所を聞いたことがありますか?台湾というと多くの人が台北市を思い浮かべるかもしれません。実のところ、私も留学することになってはじめて知りました。高雄市は台北市に次ぐ台湾第二の大都市で、台湾南部の中心地でもあります。とても温暖な気候で、12月でも冬というよりは秋にだんだん近づいてきたな・・といった感じです。生活の中では、気温差が大きいところが少し大変でしたが、寒いのが苦手な私にとってはとても過ごしやすい環境でした。高雄大学はその高雄市のなかでも少し田舎のほうにあります。バスとMRT(高雄捷運という高雄の地下鉄)を乗り継ぐと街中にいけますが、少し時間がかかります。自転車で移動すれば、周りには大型スーパーや電気屋さん、そして数多くのレストラン・食堂があるので、それほど不便ということもありません。 高雄大学は2000年に開校した、台湾でも比較的新しい大学です。その面積はとても大きく、なんと愛媛大学の城北キャンパスの約8倍あるそうです。学部は人文学部、理学部、工学部、法学部、管理学部(経済学部)、生命科学部などがあります。私はその中の人文学部、東アジア言語学科に在籍しています。この東アジア言語学科には日本語学科もあり、多くの学生が日本語を学んでいます。

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4.台湾の印象 
 台湾は聞いていたとおり日本のことをとても大事にしてくれる人々が多くいました。街中は本当に外国なのかと言うほど日本のものであふれており、たいていの日本のものはこちらでもそろえることが出来ます。 
 台湾に着いたとき、こちらで私たち日本人留学生の生活面でのサポートをしてくれるチューター学生がいるのですが、私の担当をしてくれている女の子と話をしている中で彼女は3.11の大地震のときの話をしてくれました。高雄大学の日本語学科の学生たちは3.11のとき、毎日大学内で募金活動をしてくれていたそうです。彼女はその話をしながら涙を流し、日本のことをとても心配していたといってくれました。そのとき私は日本から離れたこの異国の地で、日本を想って涙を流してくれる人がいるということになんだかとても胸が熱くなったことを今でも忘れられません。

5.台湾での学習について 
 私は人文学部、東アジア言語学科に在籍しているので、こちらではこの学科の授業を中心に現地の学生と一緒に受けています。具体的な授業例でいうと、日本社会文化、日本語通訳、韓国語などです。これらの授業はすべて中国語で行われます。日本社会文化はその名の通り日本社会・日本文化についての授業です。この中で私たち日本人留学生はそれぞれの出身県に関する発表を中国語で行いました。 
 日本語通訳は日本語を聞き、その場ですぐに中国語に翻訳して発表するというトレーニングや、班ごとに日本のニュースやバラエティ番組などの内容を中国語に直し、同時通訳するという発表を行いました。この班活動では台湾人の学生二人と一緒に班を組み、中国語に直す部分に関しては台湾人学生が担当し、彼らが理解できないニュアンスの日本語について私が説明をしました。普段当たり前に使っている日本語ですが、実際に説明をすると、とても難しいものだなと感じました。自分の学科以外の授業も受けることができるので、このほかにも共通教育や西洋語学科の英語の授業を3つ受講しました。これらを受けてみて自分の学科以外の授業をとることで、出会える台湾人やそのほかの留学生の幅もぐんと広がりました。 
 また、今年は日本人留学生の数が多く、授業で一緒になることが多かったので、あえて日本人学生のいない授業をとりました。はじめは少し不安でしたが、どの先生も歓迎し、自己紹介の時間を特別にとってくれました。自分から周りの学生たちにわからないことなどを聞いていく中でだんだんと友達もできていきました。中には独学で日本語を学んでいるという学生も多くおり、毎週日本語の質問をしてくれました。留学生はやはり同じ国同士の人間で集まるということがどうしても多くなってしまいます。その中で、日本人留学生が(できれば留学生自体が)自分だけという授業をとるということはとても重要だと感じました。日本人留学生だけで固まって話していては台湾人学生も話しかけにくいところがあるようです。また、自分だけでその場その場での対応をしなくてはいけないので、中国語の勉強にもなったと感じています。

6.サークル活動について 
 台湾に来て一ヶ月が過ぎたころ、サークルに参加することにしました。サークル名は竹風弦語国楽社団(中国語で社団はサークル・クラブの意味を表します。)です。これは台湾の伝統楽器を使って演奏をする団体で、私は数多くある楽器の中のひとつ、二胡という楽器を弾いています。二胡は二本の弦を、馬の尾の毛でできた弓で弾く楽器です。もちろんメンバーはすべて台湾人の学生なので、中国語の勉強にもなり、かつ二胡の練習ができるということで、思い切って参加することにしました。始めは少し緊張しましたが、部員の皆はとても親切で、楽器のことだけでなく、台湾の文化についても積極的に教えてくれます。私の分からない中国語があればすぐにノートに書いて教えてくれます。「日本ではこれはどうなのか。」とよく聞かれ、日本のことについても関心を持ってくれているようです。メンバーに恵まれたということもありますが、このような文化交流ができることもサークル活動に参加するとても大きなメリットのひとつだと思いました。

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 学期末には4日間、朝から夜まで大学で楽器の練習をするという冬休み合宿がありました。ずっと課題曲を弾き続けるのには、なかなか体力がいりましたが、練習の合間にはメンバーでご飯を食べにいったり、アイスブレーキングをしたりして交流を深めることができました。そしてこの合宿後にメンバーと一緒に台東というところへ旅行に行きました。台東は台湾の東側に位置する温泉の有名な場所です。高雄から台東までは汽車でおよそ3時間かかります。汽車の大きな窓からは外の風景が楽しめました。窓からは海も見えたのですが、台東に近づいたとき友人が「アヤノ、この海はさっきみた海とは別の海なんだよ。」と教えてくれました。高雄を出て少し経ったときに見た海は南シナ海、そしてこのとき見ていた海は太平洋でした。二つの海は違う色をしていて、台湾に来なければ出会わなかったメンバーの皆と一緒に、この風景を見ているということに、言葉にはできないとても幸せな気持ちになりました。夜は台東の温泉を楽しみました。台湾では水着を着て男女ともに同じ温泉に入ります。日本の裸で入るという文化に対してはとても驚いていました。台湾にも日本と同じく足湯があり驚きました。一泊二日という短い時間でしたが、とても忘れられない旅となりました。今後も引き続き二胡を通して、この文化交流を深めたいです。

7.日本語の授業 
 台湾での生活を始めて3ヶ月が経った頃、日本語学科の学生に日本語を教えるという機会を頂きました。私は4年生中心のクラスを担当しました。毎週2時間半程度の授業内容を考えなくてはいけないので少し大変ですが、もともと日本語教育に興味があった私にとって貴重な経験になっています。具体的な授業内容は、日本語の新聞記事や漫画を読んでディベートをしたり、語彙を増やしたりしていくというものです。前期での授業は手探り状態で行ったため、改善すべき点が多く残っており、これらを見直し、後期はよりよいものにしていきたいです。 
 この日本語の授業に限らず、日本語を学びたい学生は多くいるので、日本人が日本語を教え、台湾人に中国語を教えてもらうといった相互学習・言語交換なども盛んに行われています。これは私たち日本人留学生にとって、日本語学習者の多い台湾に留学したことの大きなメリットのひとつだと感じました。

8.愛媛県と台湾の交流事業 
 台北には松山空港という名前の空港があります。また、台湾にも多くの温泉があり、現地の人々に親しまれています。そして、台湾には大手自転車メーカーのGIANTがありますが、愛媛県にはすばらしいサイクリングロードである、しまなみ海道があります。多くの共通点があり、また、地理的にも近いことなどから愛媛県知事が台湾を訪問したり、台北のデパートで愛媛産みかんを販売したり、愛媛県は台湾との交流事業をとても積極的に進めています。そして2011年には台北市の北投温泉と道後温泉は友好協定を結び、姉妹温泉となりました。また、2012年にはGIANT社長が愛媛県を訪問し、しまなみ海道で愛媛県知事の中村時広氏とサイクリングをしました。まだ実現はしていませんが、台湾と愛媛県との直行便就航への準備も進めています。これにより、愛媛県と台湾との交流はより盛んなものになるだろうと、とても期待しています。

9、留学を半年終えて 
 1年間の留学の内、半年が終わってしまいました。あっという間でしたが、一日一日がとても充実していました。台湾に来て、国家間の問題を超えた、人間同士のつながりがどれだけ大切かを、ひしひしと感じました。ちょうど私が台湾に行った頃、尖閣諸島の問題が起きました。何か影響があるのではないかと少し心配しましたが、意外にも何も起こらず驚きました。高雄大学には多くの中国人留学生がいますが、中には、将来日本に留学しようと日本語を一生懸命勉強している学生もいます。日本のテレビの報道からでは一面的にしか見えませんが、自分自身の目で見なければわからないこともあります。これらも留学の意義のひとつなのではないかと思います。そして、台湾で日本がとても愛されているということを、留学して初めて知りました。台湾の多くの人々は日本に関心を持ってくれています。東日本大震災の時も、まるで自分の国かのように、日本に大きな援助をしてくれました。また、台湾人だけでなく、周りの外国人留学生にも日本に興味を持ってくれている人は多くいます。残りの半年間は、日本のことをもっと知ってもらえるよう、日本のことを伝えていければと思います。そして私自身も、より深く台湾のことを知りたいと思っています。今後は学生だけでなく、地域の方々とも交流したいです。

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