About "IIR" 国際連携推進機構について

機構長挨拶

写真:国際連携推進機構長 副学長(国際連携・人権担当) 光信 一宏

国際連携推進機構長
副学長(国際連携・人権担当)

光信 一宏

1.機構の任務

近年、世界的規模で、社会、経済、文化の国際化が加速度を増しながら急速に変化、発展しており、大学が担うべき社会的役割として、地球的規模で物事を考えられる教養を持つ人材の輩出は重要な使命となっています。
大学のこうした使命を果たすため、国際連携推進機構では、「世界とつながる大学」という愛媛大学憲章の掲げる基本理念に基づき、国際戦略の構築、国際連携事業の推進、学生の国際交流の強化等を通じて愛媛大学の教育・研究の国際化およびグローバル人材の育成に寄与することを目的として活動を行っています。

2.機構の再編による機能強化

機構では、2009年の発足から14年以上にわたり、国際連携企画室、国際教育支援センターおよびアジア・アフリカ交流センターが主要業務を担い、重要な成果をあげてきましたが、取組みをさらに強化するため、2024年4月1日に新しい組織体制に移行しました。
今回の機構再編の概略は以下のとおりです。

  1. 国際化戦略会議の創設
    国際化戦略会議(機構の全専任教員と事務職員の一部で構成)は国際戦略や国際ネットワークの構築をはじめ、機構業務の重要事項を決定します。
  2. 専任教員一体の業務実施体制の構築
    機構の業務を、「学生海外派遣分野」、「留学生受入・修学支援・定着支援分野」、「国際学術連携推進分野」および「国際地域貢献分野」の四分野に整理しました。「グローバル人材育成」担当副機構長が前二者、「グローバル交流」担当副機構長が後二者を統括し、機構の専任教員が相互に連絡・調整を図り、一体となって業務を実施します。
  3. 推進室の設置(愛媛大学の特色ある取組の強化)
    1. ①留学生就職促進プログラム推進室
      外国人留学生および日本人学生のグローバル人材としての育成ならびに外国人留学生の日本企業への就職・定着を促進するため、 留学生就職促進プログラムを企画・実施します。
    2. ②ASEANエンゲージメント推進室(新設)
      ASEANにおける教育研究交流などを通じて、愛媛大学の国際連携事業を推進します。
    3. ③SUIJI推進室
      インドネシア共和国のガジャマダ大学、ボゴール農業大学およびハサヌディン大学ならびに愛媛大学、香川大学および高知大学の6大学で結成されたコンソーシアムにおける教育研究拠点の有機的な連携を推進します。
    4. ④アフリカ・エンゲージメント推進室(新設)
      アフリカにおける教育研究交流などを通じて、愛媛大学の国際連携事業を推進します。
  4. 国際連携コーディネーター制度の創設
    国際連携コーディネーターは機構と各部局等をつなぐ連結役として、大学全体の国際化推進に係る企画・立案や、国際連携に関するシンポジウム、研修会等の企画・開催などの業務に従事します。
  5. 国際連携アドバイザーの制度の創設
    国際連携に関する豊富な知識や経験を有する学外の有識者等から意見を聴取して、機構の取組の改善や見直しにつなげます。

3.今後の抱負

2020年以降の新型コロナ感染症の世界的流行により、それまで行っていた国際交流や海外留学、留学生受入れなどの取組が停滞せざるを得ず、現在もその深刻な影響から完全には脱し切れていませんが、グローバル化社会の未来を見据え、オンライン・コンテンツ、オンライン交流プログラムや共同研究等の充実など、創意工夫を凝らしながら、「オール国際連携推進機構」を旗印に教職員がワン・チームとなって、愛媛大学の国際化のために鋭意努力します。

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