理念・概要
機構の理念
国際連携推進機構は、愛媛大学の理念と目標に沿い、国際戦略の構築、国際連携事業の推進、学生の国際交流の強化等を通じて、本学の教育・研究の国際化及び人材育成に寄与することを目的に平成21年4月に設置されました。
機構の概要
本機構は、愛媛大学の教育と研究両面における国際化の推進とともに、学術・文化面における一層の国際貢献の進展を目指して、様々な活動の支援と環境整備を行い、国の留学生30万人計画に対応した組織的な取り組み、Local to Localに特化した国際連携展開、世界と協働できるグローバル人材育成プログラムによる留学生の就職支援体制構築、日本語教育のプログラムを活用したアジアとの連携など、種々の意欲的な取り組みを展開してきました。
愛媛大学の国際戦略
愛媛大学の国際戦略目標
愛媛大学は、「愛媛大学憲章」に謳う目標の具体化を通して、「学生中心の大学」「地域とともに輝く大学」「世界とつながる大学」の実現を目指し、教育面では学生の視点に立った大学づくりを、研究面では地域・環境・生命を主題とする研究の重点的な取り組みと世界レベルの研究拠点形成を、社会貢献面では優れた人材の輩出と学術研究成果の還元による社会の持続可能な発展への貢献とを一体的に推進しています。
愛媛大学はこのような取り組みを通して国際社会に貢献してきましたが、一方でグローバル化が加速して社会のあらゆる活動が直接・間接的に世界につながっている状況の中で、大学もまた新たな理念のもとで国際化に積極的に対応することが求められています。それは一言で表すならば、恒常的に国際社会と交流する大学づくりです。そのためには教育・研究・社会貢献の各分野における国際化をさらに推進するとともに、それらを支えるインフラを整備しなければなりません。
愛媛大学は、平成21年度に国際連携推進機構を設置しました。これまで同機構が中核となって、国の留学生30万人計画に対応した組織的な取り組み、拠点国に特化した国際連携展開、留学生の就職支援体制構築、日本語教育のプログラムを活用したアジアとの連携など、種々の意欲的な取り組みを展開してきました。
こうした実績の上に立って、愛媛大学は以下の国際化推進基本戦略を掲げ、「学生中心の大学」「地域とともに輝く大学」「世界とつながる大学」の実現に加えて、「国際性豊かな人材を輩出する大学」「世界から人が集う大学」をつくることを目指します。
愛媛大学の国際化推進基本戦略
世界の人々と協働できる人材を育てます
~国際標準化した教育体制による人材育成~
学術研究において国際ネットワークを構築します
~アジアを中心とした国際展開~
世界の人々とともに地域の課題に取り組みます
~地域の特性に応じた国際連携~
国際通用性のあるキャンパス環境をつくります
~ソフト・ハードインフラの整備~
世界の人々と協働できる人材を育てます
~国際標準化した教育体制による人材育成~
- 単位互換制度、ダブルディグリー・プログラム、英語による授業など国際的に通用する教育制度・教育方法の開発に努めます。
- 世界の人々と交流し、国際社会を実感するための海外派遣プログラムを拡充します。
- 国際的な大学間交流協定のもとで優秀な留学生、外国人研究者を組織的に受け入れます。
- 地域に立脚する大学として、地域とのネットワークを活用しながら留学生の教育・就職支援を充実させます。
- 正課教育及び正課外教育において国内外の学生が相互に影響し合い、高め合う場を創出します。
学術研究において国際ネットワークを構築します
~アジアを中心とした国際展開~
- 先端研究センターを中心とする研究拠点において国際ネットワークを構築し、愛媛大学の知の国際的プレゼンスを高めます。
- アジアの拠点国等において大学間ネットワークを構築し、共同研究及び教育研究支援を推進します。
世界の人々とともに地域の課題に取り組みます
~地域の特性に応じた国際連携~
- 四国地区において築いた産官学連携を基軸として、拠点国等において国際的な地域間連携を推進します。
- グローバル社会における共通的重要課題である環境・防災・感染症問題等に対して、グローカルな立場から国際連携を推進します。
国際通用性のあるキャンパス環境をつくります
~ソフト・ハードインフラの整備~
- 国内外の学生・研究者・職員が日常的に語り合い、協働できるキャンパス環境をつくります。
- 国際業務に関する学内の協働体制の構築、国際業務担当職員の育成と能力開発、文書の多言語化対応等、グローバル化に相応しいインフラを整備します。
- 留学生や外国人研究者の宿舎をはじめとするセーフティ・ライフのためのインフラを充実させます。
機構長挨拶

国際連携推進機構長
副学長(国際連携・人権担当)
光信 一宏
1.機構の任務
近年、世界的規模で、社会、経済、文化の国際化が加速度を増しながら急速に変化、発展しており、大学が担うべき社会的役割として、地球的規模で物事を考えられる教養を持つ人材の輩出は重要な使命となっています。
大学のこうした使命を果たすため、国際連携推進機構では、「世界とつながる大学」という愛媛大学憲章の掲げる基本理念に基づき、国際戦略の構築、国際連携事業の推進、学生の国際交流の強化等を通じて愛媛大学の教育・研究の国際化およびグローバル人材の育成に寄与することを目的として活動を行っています。
2.機構の再編による機能強化
機構では、2009年の発足から14年以上にわたり、国際連携企画室、国際教育支援センターおよびアジア・アフリカ交流センターが主要業務を担い、重要な成果をあげてきましたが、取組みをさらに強化するため、2024年4月1日に新しい組織体制に移行しました。
今回の機構再編の概略は以下のとおりです。
- 国際化戦略会議の創設
国際化戦略会議(機構の全専任教員と事務職員の一部で構成)は国際戦略や国際ネットワークの構築をはじめ、機構業務の重要事項を決定します。 - 専任教員一体の業務実施体制の構築
機構の業務を、「学生海外派遣分野」、「留学生受入・修学支援・定着支援分野」、「国際学術連携推進分野」および「国際地域貢献分野」の四分野に整理しました。「グローバル人材育成」担当副機構長が前二者、「グローバル交流」担当副機構長が後二者を統括し、機構の専任教員が相互に連絡・調整を図り、一体となって業務を実施します。 - 推進室の設置(愛媛大学の特色ある取組の強化)
①留学生就職促進プログラム推進室
外国人留学生および日本人学生のグローバル人材としての育成ならびに外国人留学生の日本企業への就職・定着を促進するため、 留学生就職促進プログラムを企画・実施します。
②ASEANエンゲージメント推進室(新設)
ASEANにおける教育研究交流などを通じて、愛媛大学の国際連携事業を推進します。
③SUIJI推進室
インドネシア共和国のガジャマダ大学、ボゴール農業大学およびハサヌディン大学ならびに愛媛大学、香川大学および高知大学の6大学で結成されたコンソーシアムにおける教育研究拠点の有機的な連携を推進します。
④アフリカ・エンゲージメント推進室(新設)
アフリカにおける教育研究交流などを通じて、愛媛大学の国際連携事業を推進します。 - 国際連携コーディネーター制度の創設
国際連携コーディネーターは機構と各部局等をつなぐ連結役として、大学全体の国際化推進に係る企画・立案や、国際連携に関するシンポジウム、研修会等の企画・開催などの業務に従事します。 - 国際連携アドバイザーの制度の創設
国際連携に関する豊富な知識や経験を有する学外の有識者等から意見を聴取して、機構の取組の改善や見直しにつなげます。
3.今後の抱負
2020年以降の新型コロナ感染症の世界的流行により、それまで行っていた国際交流や海外留学、留学生受入れなどの取組が停滞せざるを得ず、現在もその深刻な影響から完全には脱し切れていませんが、グローバル化社会の未来を見据え、オンライン・コンテンツ、オンライン交流プログラムや共同研究等の充実など、創意工夫を凝らしながら、「オール国際連携推進機構」を旗印に教職員がワン・チームとなって、愛媛大学の国際化のために鋭意努力します。
教職員
教員
国際連携推進機構長(愛媛大学理事・副学長(国際連携・人権))
光信 一宏(教授/法文学部)
国際連携推進機構副機構長(愛媛大学学長特別補佐(国際連携))
隅田 学(教授/教育学部) / 小林 修(教授/国際連携推進機構)
国際連携推進機構専任教員
陳 捷(教授) / 村上 和弘(教授) / 髙橋 志野(教授) / 島上 宗子(教授) / 栗田 英幸(准教授) / 伊月 知子(准教授) / ヒディング・アドリアナ(助教)
留学生就職促進プログラム推進室
室長 | 伊月 知子(准教授) |
副室長 | 泉谷 道子(非常勤講師/推進コーディネーター) 小林 修(教授) |
室員 | 村上 和弘(教授) 秋山 英治(教授/法文学部) 秋丸 國廣(教授/研究・産学連携推進機構) 矢代 淳子(非常勤講師/推進サブ・コーディネーター) 白石 美和(非常勤講師/キャリアコンサルタント) 桐嶋 正彦(客員教授/就職相談員) 松井 珠音(事務・教育支援者) |
職員
国際連携支援部
国際連携課
課長 | 瀧本 笑子 |
総務企画チーム | 総務、会計、留学生就職促進プログラム推進室事務 担当 |
国際支援チーム | 国際交流協定、SUIJIプログラム、国際学術研究支援、愛媛・インドネシア友好協会事務局 担当 |
学生交流チーム | 留学生支援、学生海外派遣、日本語教育、国際交流会館、AINECS事務局 担当 |
※令和6年4月1日現在
組織
会議体
(準備中です)
業務分野
(準備中です)
推進室
(準備中です)
サテライトオフィス
愛媛大学は、学術交流協定締結校等に、締結先と連携した教育・研究活動を機動的、効果的に展開するため、愛媛大学海外サテライトオフィスを設定しています。現在、設置されているサテライトオフィスは、4カ国6大学に設置されています。サテライトオフィスを通じて、双方向の学生交流(留学生の受入れ、派遣の支援)、教職員の相互訪問、国際共同研究などを推進しています。
- 海外サテライトオフィス・ネパール(カトマンズ)(2006年設置)
- 海外サテライトオフィス・インドネシア(ガジャマダ大学、2009年設置)
- 海外サテライトオフィス・インドネシア(ボゴール農業大学、2009年設置)
- 海外サテライトオフィス・インドネシア(ハサヌディン大学、2009年設置)
- 海外サテライトオフィス・モザンビーク(ルリオ大学、2014年設置)
- 海外サテライトオフィス・フィリピン(デ・ラサール大学、2019年設置)
- 海外サテライトオフィス・インドネシア(パジャジャラン大学、2023年設置)
